空に輝く夏の夢。




5時になった。



4時頃から降り出した雨は、次第に雨足が強くなっている。



「じゃあ、一年生は気をつけて帰れ」

「「「「「うっす」」」」」



着替え、帰宅につく一年。


俺は、毅と和樹に忘れ物があると嘘をついて先に帰ってもらい美夏を待った。



「…翔太?」

「ん?」


名前を呼ばれて振り返ると、雨に濡れた美夏が居た。



知らない間に6時になっていたらしい。



「おー、美夏。お疲れ」


傘に美夏を入れる。


「翔太もお疲れ。…どしたの?」

「雨だし。…お前、傘持ってねーだろ?」

「え、うん…」

「じゃあ、帰るぞ」