空に輝く夏の夢。




美夏の誕生日の5月30日に告白するから。


彼氏になれるって自信はないけど、気持ちは伝えたい。


幼馴染みって関係が壊れても、友達ではいれるはずたから―…



「宣戦布告?」

「負けねーよ」

「俺も翔太だけには負けへん。一目惚れした相手とは、付き合いたいから」

「…え?灘くん、もう好きな人出来ちゃったの?」


高梨と話していた美夏が声をかける。


「せやねん。めちゃくちゃ可愛い子おってん」


ニヤリと翔太に笑いかけながら毅が言う。


「誰、誰~?」

「ちょっ、待ち!…美夏今、灘くんって言った!?」


興味津々の美夏を遮ったのは、興奮した様子の高梨。