「帰ります!」 レストランを見て、あたしはくるっと回れ右をした。 歩いていける近くのレストランっていうから、ファミレスだと思ってたのに…。 目の前にあるのはお城みたいなレストラン。 雑誌で何度も特集されてる、超高級レストランなのです。 「あたしお金持ってないので、帰りますっ」 走って逃げようとするあたし。 そんなあたしの腕を掴んで、川瀬さんはにっこりと笑った。 「逃げないでね?それに、ここは川瀬グループだからお金いらないんだよ」 う、いつかの王子様スマイル。