「「あ!!!」」


二人の声でビックリしたあたしは二人の方に視線を向けた。


「な、何…」


「お前がいるじゃねぇか」


「紅ちゃん」


「は、はい…?」


「晩飯、作って!」


そう言って想叶が顔の前で両手を合わせた。


「は?」


「俺ら、二人とも料理出来ないんだよ…」


「……」


「だからお願い!」


…作れない事はないけど……


でもなぁ…失敗したら嫌だし…


「お願い!」


……あたしは想叶があまりにも熱心に頼んでくるもんだから断われず、


「…いいよ」


承諾してしまった。


「ホント?!」


「…失敗するかもよ?」


「いいよ!」


…いいよって……


失敗したら食べれないんだけど…