女の子にあるべきものがあの三人に揃ってるって言う…
あたしは女なのに普通…
ブスでもなければ可愛くもないビミョーな顔…。
はっきりしない顔。
悲しい…
あたしが一人で悲しんでると想叶が立ち止まった。
そのせいで少し後ろを歩いてたあたしは想叶の背中に顔をぶつけた。
「…いった…」
「想叶、急に立ち止まってどうしたんだよ」
聖がそう言うと想叶はなぜか、前を向いたままあたしの腰に手をあててあたしを後ろに隠した。
え…
何であたし、隠されてるの…?
「想叶、人の話し聞いてんのかよ」
「…何であいつらがここに、いんだよ…」
想叶が静かにそう呟いた。
「は?何言ってんだ、お前」
聖が呆れたようにそう言うと想叶は、聖の話しなんか聞いてなかったように、
「ここは俺らの縄張りだろ…」
怒りのこもった口調でそう言った。
あたしは想叶の背中から、少し向こうを覗いた。
そこにはブラウンの特攻服を着た5,6人の人が公園のベンチで群がってた。
想叶は今は着てないけど、倉庫にいる時着てたのは白の特攻服。
奏は黒だった。
この時あたしは何で同じチームなのに色が違うんだろう、と疑問に思った。

