こんなフリフリ…
「着れた?」
想叶のその言葉を聞いてあたしはゆっくりと試着室のカーテンを開けた。
「……」
「……」
「……」
「聖…お前…」
「…何だよ」
「服選ぶセンスよすぎ」
そう言うと想叶はあたしに笑顔を向けて、
「紅ちゃん、凄く似合ってる」
そう言った。
「……」
「…嬉しくない」
「何で?」
「こんなフリフリ嫌だ!」
そしてこの後、三時間くらいずっと服選びに時間をかけ、
結果的には服を合計10着買い、ついでにパジャマも買った。
「ねぇ」
「何?」
「ホント…ごめんね……」
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