こんなにたくさんフリフリのついた服、あたし着た事ない…
「ね、ねぇ!」
あたしが試着室の中から叫ぶと、
「何?」
向こう側から想叶の声が返ってきた。
「あたし、これ着るの?」
「うん。聖が選んだから」
「あたし、こんなフリフリ着たくない!」
「一様着てみなよ。紅ちゃんなら似合うよ」
「何を根拠にそんな事…」
「良いから着てみれば?」
聖の少し冷たい声が聞こえた来た。
…わーったよ。
着りゃいいんでしょ、着りゃあ。
「はぁ…」
あたしは溜息ついてからその服を着た。
…。
……。
………。
…………。
…やっぱり無理。

