「う~ん…」


「……」


「う~ん…」


「……」


「う~ん…」


想叶が女もんの服売り場の所で腕組んで下向いて悩んでる。


「ね、ねぇ…そんなに悩まなくてもいいよ…?」


「う~ん…」


「そ、それに…わざわざ割り勘してまで服買ってくれなくて良いし…」


「う~ん…」


「そ、想叶?」


「…紅ちゃん」


「な、何?」


「…聖に選んでもらお」


「え?」


そう言うと想叶は遠くの方で自分の服を見てたと思われる聖を呼んだ。


聖は想叶が呼んでる事に気が付くと眉間にしわを寄せてこっちに向かってきた。


「おい」


「聖、紅ちゃんの服選んでくれる?」


「遠くから人の名前大声で呼ぶなよ」


「あぁ、ごめんごめん」


想叶がそう言うと聖は「ったくよ…」と言いながら服を選び始めた。