…知ってんだ。
ってか、暴走族だって事そんな簡単に色んな人に言いふらして大丈夫なの?
あたしがこの学校にいる事がバレたら退学って、そういう事の前に暴走族
だって事がバレたらもっとヤバいんじゃないかな…
「でも、俺らが族だって知ってんのは聖だけだから大丈夫だよ。こいつは軽そうに見えて以外に口は固いから」
想叶がそう言いながら聖の事を見ると、
聖はあたしにピースした。
…何のピース…?
それは絶対言わないよって言うピース?
あたしがどう反応して良いか分からず困惑してたら、
「紅ちゃん」
想叶が助け舟をだすかのように話を切り出した。
「な、何…?」
あたしは聖からすぐに想叶へと視線を移した。

