「だーから、柚希は幸せになんなきゃだめっ!」 ねっ?と楓は笑顔で立ち上がった。 「ん・・・、そうだねっ」 飲み干したココアを置き、立ち上がる。 空に向けてう~ん、と背伸びをした。 「ほら、神矢くんのとこいってらっしゃいっ」 楓にトンッ、と背中を押され私は屋上から出た。 全力で瑠衣のいるであろうところへ走って。