落としもの


そして昼休み。
私と楓は転校生を見るべく、
1年の教室へ向かった。



「なーんか騒がしくない?」


「だねぇ、・・・あれ、瑠衣のクラスに人がたくさん・・・?」


「・・・行ってみよ!」


待って、と言う前に楓は私の腕を引っ張って歩いていった。



「ちょっとごっめんねー」


人ごみを抜けて瑠衣のクラスに入ると、
瑠衣と転校生だと思われる子が言い合っていた。