そのまま教室に鞄を取りに戻り、家へと帰った。



・・・その間も女子の視線は痛いままだった。










今日は10時からバイト。今は真冬だからか客の数はいつもより少ない。




(もーすぐクリスマスかぁ・・・)



「どーりで寒いわけか・・・」



私は誰にも聞こえないような声で呟いた。







「あー、今年も独り・・・」


「夕美ちゃんなら彼氏の一人や二人、できるって」





そんなことないですよ、と夕美ちゃんは笑いながら言った。