「和也、もうチャイム鳴ったよ・・・?」




抱きしめ合ったまま、数分が経った。その間も和也は力を緩めず、私を離そうとしなかった。





「授業終わってるし・・・、帰ろう?」



「・・・・ん」



やっと解放された・・・。

私は和也の腕から離れると、自分の腕をぎゅ、と握り締めた。