「俺のこと、嫌いか・・・?」 震えた声で、そう呟いた。 「嫌いだったら、とっくに別れてるよ」 「…そう、だよな」 私は和也の手をぎゅっ、と握り締めた。 「さ、暗くならないうちに帰ろう?」 和也が不安にならないように、 手を繋ぎ、横に並んで歩いていった。