ある老人が僕のお家の前を通りました
『あら、こんなところに子猫…?』
老婆は僕のお家に気づき、立ち止まりました
『お腹、すいているかい?』
にゃー
言葉は通じませんが、何かきかれたので僕は鳴きました
『そうかいそうかい。今ちょうどタロの煮干があるんだ。さ、お食べ。』
とてもいいにおいがする…
昔誰かが同じものをくれた気がします
気づくと老婆は少女の姿にかわっていました。
「君の名前は?」
「〇〇…」
「いい名だな。ゲームだ〇〇、大切な人を探しな。命にかえてでも、守りたいと思う人を探すんだ、諦めた時点で君は猫の姿に戻るよ」
体が白く光ると、前の少女と同じ姿になっていました。
言葉が通じたことに驚いた僕は戸惑いながらも歩きました。
とことことこ
大切な人ってなんだろう
僕は考えながら歩きました
