そして、夜になって……



賑やかな『一家』が遊びにやって来た……!



「……キャーっ!!んもーっ!白羽ってばほんとにミニうさ~~っ!!」



棗は満面の笑顔で白羽を抱き上げ、頬に自身の頬を擦り寄せた。



「マジ…超そっくり!でも目の色はハルだよなぁ~…。………これじゃあハルはたまんないよな~♪」



秋良はニヤニヤ笑いながら棗に抱かれた白羽を見て…ムッとした顔の時春に目を向ける。



「………どうでもいいけど……、おまえんとこのチビは何で俺から離れない?」



そう言った時春の腕にはしがみついて離れない………棗そっくりの女の子!!



「こ…っ、こらぁ…っ!美華(ミカ)~っ!?くっついちゃいけませんっ!!」



「んむ~~~っ!!」



秋良が抱き上げようと引っ張っても……赤ん坊は時春にしがみついてびくともしない………。



「………まったく~~…。10ヶ月でイケメンに目がないってどうなのよ……。誰の遺伝なんだか。」



棗は呆れたようにつぶやいて、チラリと秋良に目をやった。