それは………冷たい雪が舞散る寒い寒い深夜のこと。 真っ黒な夜空には、金色のお皿のようにまぁるい満月が浮かんでいた。 『…………おまえの名前は《夜兎(ヤト)》。 よろしくな………?…………ちびすけ。』 そう言って、切れ長の瞳を優しく細める時春の腕の中には…………ふぁ…とあくびをする男の子の赤ちゃん…………! 雪兎ママと時春パパに………二人目の子供が生まれたのです――――――!!!