そしてお弁当を包むと朝食の下準備をしておく。
時刻が7時半になったところで、また物音をたてないように…そろそろと二階の寝室へと戻った。
―――カチャ……。
ドアを開く音だって極力たてないように気をつかう。
そ~~と足を踏み入れて……ダブルベッドのお布団の間から覗く黒い頭を見て、思わずにっこり。
「~~~~っ。」
洩れそうになる笑いを堪えてそろそろと近づいた。
「…………――」
そこには眠れる美女ならぬ…美形の姿………。
雪兎の愛しの旦那様が無防備な姿を晒しているのだっ。
そうっと隣に行くと眠る旦那様の耳元に口を寄せる。
「……朝よ。起きてね、旦那様…?」
小さな声で囁くけれど……旦那様はピクリ…と反応してくれる。
長い睫毛が震えて…雪兎の大好きな黒い切れ長の瞳が現れた。
か…かっこいい~~っ!!
それこそ毎日見てるのに……雪兎の旦那様大好き度は増える一方なのです………。