お風呂に入り、とにかく落ち着かなきゃと深呼吸する。

今夜、課長と……。

うっわぁ～～～～。

ダメっ！

ダメよ、ダメダメっ！

想像できません！


とにかく、とにかく、落ち着くんだ。

ふーっと深呼吸。

「ようやくお前たちの出番だね」

お待たせしました。

頑張れ、君たち。


勝負下着たちをぐっと握り締め、念入りにお洗濯。

ザブザブザブ。


ん？


ちょっ、待ち！？


私、何、洗濯しちゃってんの？


これ、洗っちゃったら、私……何着て……闘うの？

つい、いつもの癖で！


慌てて、お風呂場の戸を開ける。

「ええっ！！」

そうだよね。

当然だよね。

課長が用意してくれた着替えは、課長のモノらしきパジャマ上下のみ。

女物の下着とか、パジャマなんて、あったらあったでドン引いちゃうよね。



どうしよう！

どうしよう！！


パニックに陥っていると、課長がお風呂場のドアをノックする。

「どうした？！由紀、何があった」