誰も居ない部屋で


俺は見てられなかった、
本当に、ツラかった。
まるで自分の事みたいに感じたからだ。

それからまた何年後かに場面は変わっていた。

もう、80ぐらいだろうか?

まだ弾き続けていた。

「ユキ?天国で聞いているか?
…あぁ、わしも歳をとったな…
手がしわくちゃだ…」

くしゃくしゃと笑う帝。

ベッドの隣で、
また弾き始めた。

その旋律は、
途中で止まった。