誰も居ない部屋で


「そんなっ…!!
な、なんとかなりませんか?!」

「私も手を尽くしましたが、
…もう…」

医者はその場を静かに去った。

泣き崩れる帝。

「みか、ど…居る?」

「っ、う…あぁ、居るよ。
どうした?」

帝は涙を拭いユキの髪をなで上げた。

「ギターが聞きたい…」

喋るのもつらそうだ…

「あぁ、わかった。
今から弾くからね」

元々激しい曲じゃない、
静かで、優しい曲。
それが、ひどく
悲しい旋律に聞こえた。

「ありがと…う、
帝…愛、して…るわ…」

ユキはゆっくりと、
目を閉じた。