誰も居ない部屋で


「…ん、…?」

カーテンの隙間から光が射し込んでいた。

「目覚ましより早く起きるなんて何ヶ月ぶりだろ…」

…夢?
あの光景が鮮明に思い出せた。

「ん?ちょっちまて…
この部屋じゃねーか!!
え、まじ曰く付き?
いや、悪さはないし…」

朝から悩む俺。

「うーん…名前、名前がでた気がするが思い出せない」

悩む俺。悩む…悩む…

‐ジリリリリリリリッ!!!!!

「っつぅぁっ!!」

目覚ましの音にこんなに驚いた人間は俺が初めてだろう。

支度を始めた。