誰も居ない部屋で


‐ジリリリリリリリッ!!!!!!!

「うわぁっ!!!!!」

目覚ましに起こされた。

「ん?」

俺の頬には涙の伝った後があった。

悲しい夢でもみたか?

夢?

あれ、そういや…昨夜の…

‐ジリリリリリリリッ!!!!!!!

寝坊予防の第二目覚ましが
けたたましく鳴り始める。

「うわっ、やっべ!!!!!!」

鞄に荷物を詰めて慌てて
階段を駆け下り玄関を飛び出した。