トイレから戻った俺は、河瀬がいなくなっている事に安堵感を覚えた。



「和人大丈夫? 顔色悪いよ?」


心配そうに聞いてくる愛果。
俺は初めて、愛果に恋愛感情以外のモノを感じた。


愛果と話しているのに、目では河瀬を探している自分がいる。
目の前の愛果はとてもさみしそうな顔をしていたことに、俺は気付かなかった━━……