「はい。これ」 「「「?」」」 手渡されたのは、プリント用紙。 「明日の席替え用に、クジを作ってくれ」 「は!?」 明らかに、嫌そうな顔の香奈。 「クジ…」 プリント用紙を見つめ、考え込む泰葉。 「高橋先生、そのぐらい自分で…」 呆れ顔の、立川。 「細かい作業は嫌いなんだ。じゃ、後は頼むな」 「ちょ!高橋?!どこ行くの!?」 さっさと準備室から出て行こうとする先生を、香奈が呼び止めた。