先生と似ているだなんて、初めて言われた。
「…」
似てるかなー…?
自分じゃ、わからない。
「ん…」
「!」
保健室の奥から、先生の声が聞こえた。
「あれ…俺、どうしてベットに…」
先生起きたみたいだけど、どうしよう…顔合わせづらいというかー…
そんなことを悩んでいると、シャッとベットの周りのカーテンが開いた。
「!!」
ビクっと身体が跳ねた。
「あれ…妹尾?」
ドクン。
「えっと…」
この場をどうしていいのかわからなくて、頭の中が混乱している。
どうしよう、どうしよう。
言葉が思いつかないし、頭の中が真っ白だ!!
「!?」
ドキン!!!
パニックになっていると、先生に抱き締められた。
「泰葉…」
「!」
耳元で、小さな声で呼ばれた名前。



