「パラパラっと大学と専門のパンフレットを見たけど、自分が何したいのか全くわからなかった」
「うん…」
とりあえず、どんな学部があるかとか専門学校はどんなことをするのかを調べただけでピンとくるものはなかった。
「立川はいいよねー、将来決まってるから悩まなくていいし」
「…そうかな?」
さっきの立川くん、何か様子がおかしかった。
もしかして医学部に進学したくないのかなー…って、また他の人のこと考えてた。
今は、自分のことを考えなきゃいけないのに。
「あ!あそこにいるの岩瀬じゃない?高橋も一緒」
「!」
中庭が見える窓を見ると、岩瀬くんと先生がいた。
「また岩瀬が何かやったの?アイツのせいで泰葉と高橋が別れたっていうのにさー」
「香奈!」
「あ、ごめん…」
「ううん。でも岩瀬くんが悪いわけじゃないから」
私がー…
「あ!!!泰葉、大変!!!!」
「!?」
香奈が大きな声で叫んだ。
「高橋が倒れた!!!」
え!?
先生が倒れた!?
バッともう一度中庭に顔を向けると、倒れ込んだ先生を抱きとめる岩瀬くんの姿が見えた。



