「あれ、立川じゃん!」
放課後、香奈と図書室へ行くと立川の姿があった。
「香奈、図書室だから静かに…」
いつも通りの大きな声で話す香奈を、注意した。
「あ、そっか。何?立川も大学探し?」
立川の座っている席まで行き、コソコソっと喋る。
「俺は、ここで勉強してるだけ」
机の上を見ると、難しそうな参考書がどっさりとあった。
「あ、そっか立川は家が病院だもんね。じゃあ、医学部かー…いいな。将来決まってて」
「安川も早く進路決めて勉強したら?」
「わかってるよ!!もう!!パンフレット見てくる!!!」
「だから、香奈ー…」
図書室だから静かにってー…行っちゃった。
ドンドンと足音を立て、図書室の奥へと行ってしまった。
「妹尾さんは進路決まってるの?」
ドキン。
「あ…まだ…」
なんか進路の決まってる立川くんに聞かれると、何だか恥ずかしい。
「じゃあ、まだ自分の可能性を見つけれるんだね。うらやましいよ」
可能性ー…?
「俺はもう、これ以上の可能性はないから」
「…」
立川くん?
「泰葉!!早く来てよー」
「!!」
香奈ってば、せっかくきたのに追い出されちゃうよ!
立川くんのことも気になったけど、慌てて香奈の元に向かった。



