「お、立川が珍しいー」
立川くん!?
「高橋、どんまい」
立川くんが珍しいー…ていうか、フラれたんじゃなくてフッたほうー…
って、そういうことじゃなくてー…
「お前らは俺のことを気にしなくていいの。えー…GWも終わり、そろそろ本格的に進路を考える時期だ」
ドクン。
「真面目に聞けよ。一週間後に個人面談を行う。それまでに自分の将来のことを、真剣に考えとくように。お前らの人生で、大切なことだからな」
大切なことー…
「将来の夢は、花嫁って言ったら?」
「まずは花婿を連れてこい」
「「ははは!」」
「じゃあ高橋、結婚して」
ドクン。
結婚ってー…
「お断りします」
「即答!じゃあ、独身の高橋の将来も心配ですって!!」
「もう30歳だろ?そろそろヤバくね?」
そんなやり取りに、ドッと笑いが起こった瞬間ー…
バン!!!!っと、出席簿で教卓を叩いた音が教室に響いた。
シー…ンっと、一瞬で静まり返った。
「一週間後とは言わずに、いまからみっちり個人面談でもやるか?俺は大歓迎だ」
「「…ごめんなさい」」
雰囲気で先生が本気で怒ってるのがわかる。
「…自分の将来のことだからな。こういう機会じゃないと、滅多に自分自身と向き合うことないから真剣に考えろよ。誰かが決めた将来なんかじゃ、ダメだからな」
…あれ?
「相談にはのるけど、最終的に決めるのは自分だから。そのつもりで来いよ。放課後なら俺も時間とれると思うから」
「「はい」」
なんか、先生疲れてるー?



