「…」
少しの間、準備室は沈黙に包まれた。
「…はは!何だよ、あんたら」
その沈黙を破ったのは、岩瀬。
「気持ち悪い」
「き…」
気持ち悪いってー…
「気持ち悪くて、悪いか?…ありがとな。妹尾」
先生の腕がグイッと、肩を抱き寄せた。
「先生…」
そっと見上げると、優しい目をした先生と目があった。
「…はぁー」
「!」
大きな溜め息が聞こえた。
「岩瀬、もうやめとけ」
今まで黙って見守っていた立川が、ぽんっと岩瀬の肩を叩いた。
「バカップルのイチャイチャを、見せつけられるだけだぞ」
「バカップ…!?」
「高橋にかまってもらいたいなら、もっと素直にならなきゃな」
「!。ち…ちげぇよ!別に、高橋にかまって欲しいわけじゃ」
立川の発言が図星なのか、岩瀬は顔を赤らめた。
「問題ばかり起こしてれば、高橋にかまってもらえると思ったんだろうけど…自分で自分の首も絞めてることを、わかってんのか?」
だいたい私も感づいてたけど…どうして立川くんがー…
「…うるせーよ!!」
「あ…岩瀬くん!」
立川から逃げるように、岩瀬が準備室から出て行ってしまった。



