「岩瀬!!」
ガタンと、椅子が倒れる音。
「…」
そっと頬に手を当てる。
音の割りには、頬は痛くない。
「お前…いい加減にしろ!!」
怒鳴り合う声にハッとすると、さっきまで目の前にいた先生と、隣にいた岩瀬がいない。
「…先生!?」
視線をドアに向けると、岩瀬をドアに押し付けている先生が目に入った。
「お前が一人で勝手に暴れるのは構わないが、他の生徒を巻き込むなって言っただろうが!」
「うるせーよ!離せ!!」
揉み合いになっている二人の間に、入る隙はない。
「先生!!」
泰葉が叫んでも、先生には届かない。
どうしよう…
どうしたらいいの!?



