職員室に行くと、生徒指導室で待っているようにと言われた。
泰葉は黙って従い、岩瀬もやっと諦めたのか黙って生徒指導室に向かう。
生徒指導室に入ると、並んで椅子に座った。
「高橋先生、こっちです」
それと同時に、パタパタと廊下を走る足音が近付いてきた。
「…すいません。後は、俺が話しますので…」
視線を生徒指導室のドアに向けると、先生の姿が見えた。
学年主任に軽く頭を下げ、ドアを閉めた。
シ…ンと静かになった、生徒指導室。
先生が、こっちに向かってくる足音しか聞こえない。
キィッと椅子を引き、先生は机を間に置き座った。
「…」
一瞬だけ先生と目が合ったが、すぐに逸らされ、先生の視線は隣に座っている岩瀬に向けられた。



