少し驚いた表情をさせ、学年主任と岩瀬は、叫んだ泰葉を見た。
「あの…私たち…つ…」
「つ?」
「つ…付き合ってるんです。で、今…ちょっとイチャイチャしてたとこで…」
「付き合ってるだと!?」
「は…はい。だから、襲われたわけじゃないです」
「妹尾先輩!?」
グイッと、泰葉の肩を引いた岩瀬。
「あんた、何考え…」
「岩瀬くんは黙ってて」
「あ!?」
「でも、いくら付き合ってるとはいえ、こんなとこでイチャつくな!!とりあえず、二人とも職員室に来るんだ」
「はい」
先に校内に入って行った学年主任の後を、付いて行こうとする。
「ちょっと、待てよ」
が、岩瀬の手によって止められた。
「意味わかんねぇこと言ってんじゃねぇよ!俺を庇おうってんのか!?そんなのウゼェんだよ!」
さっきよりも剣幕な表情で、怒鳴りつけてくる。
「…違うよ」
付き合ってるなんて嘘をついたのはー…
「あ!?だったら…」
「岩瀬くんを退学にしたくないから」
先生のためだ。
「…は?」
「何してんだ!?早く、来い!!」
話の途中だったが、学年主任が割って入ってきた。
「ちょ…離せよ!」
半ば無理矢理、岩瀬を引きずりながら職員室に連れて行く。
その後を、泰葉は黙って付いて行った。



