こんなに長いキスは初めてで。
歯医者の治療中みたいに意識しないと鼻で息できなくて…
甘いキスに余裕なんかないくせに
奏に鼻息当たったら恥ずかしい…なんて思ったり。
でもキスに夢中になってると、やっぱり吐息が漏れる。
「…っん…」
「っはぁ…っん…」
もう…限界!!!!
あたしは、奏の唇から顔をそらせた。
「っちょっと…待って!!」
「何?」
奏は余裕そう…
「い、息が…続かない…」
「…なんだ?そんな事?」
そう言ってまたあたしの腰をグッと引き寄せる。
腰と頭の後ろを押されて、また長いキスの始まり…
うぅぅぅぅぅ!!!!!
あたしは奏の胸を力いっぱい押した。
「そ、奏っ!!あたし酸欠になっちゃうよ!!」
あたしは肩で息をした。
「千秋のキスたまんないんだもん♪」
「もぉ!そういう事言わないの!!恥ずかしいじゃんっ!」
「危うくキッチンで押し倒すトコだった♪」
「こ、コラっ!!もう早く行って!!」
「千秋…《早くイッて》とか言わないでくれる?ドキドキしちゃうから♪」
「バカァァァァァ!!!」
奏はあたしの反応を楽しみながらリビングに向かった。
さて…
サンドイッチを作るか…
まだ唇の感触が残ってて、自然と顔が赤くなる。
リビングからはニヤニヤしてる人の視線感じるし…
はぁ…
すごいドキドキするよ…

