うわぁ…

あたし…目がパンパン。

今日はメガネで行くしかないか…


昨日の雷太との事で、涙ってまだ出るのっ!?ってくらい泣いた。

もしかしたら雷太からMailや電話があるかも…なんて淡い期待を抱いて…

結局。
そんなのなかったんだけどね。

学校行きたくない…

でも家にもいたくない…

とりあえず、あたしは制服着て駅に向かった。

なんでこんな日に限って、天気いいんだろ…


駅に着いて、まわりを確認する。

雷太は…いない。

正直。いなくてホッとしてる。
でも。
「千秋ゴメン!やり直したい!」なんて言葉をどこか期待してるのもホント。




そのまま改札をくぐろうとした時。


「千秋!」

呼びとめられた。


「プッ!酷い顔…」

近付いてきたのは、顔はいいのに、相変わらず制服のシャツのボタンを三つ開けて、ズボンの裾を中途半端にだらしなく着てる人…


「先輩!何してるんですか?」

「何してるんだろ…俺」

「記憶喪失ですか?」

「それでもいいけど♪千秋に早く会いたくて来ちゃった♪」

「来ちゃった…って可愛く言われても可愛くないですから」

「千秋の方が可愛いしな♪」

「…そうですね」

「プッ!なんだそれ!!」

先輩…昨日の気にして来てくれたんだ?
優しいとこあるじゃん…


「なぁ千秋!天気いいし…どっか行こうぜ♪」

「え?!どこかってどこにですか?!」

「わかんね♪」

「でも…制服だし…学校…」

「服買って着替えりゃいいじゃん♪」

「えぇ?!あたしお金持ってないし…」

「俺が買ってやる♪行くぞ!」

「えぇ?!?!」