恋愛LEVEL

その遠くを見る横顔は、カッコイイというか綺麗だった。

「中嶋先輩はモテるから…彼女が大変でしょうね」

「そう?俺結構一途だよ?試しに千秋、彼女になってみる?」

「ならないですけど?」


あたしはカフェオレを飲みきった。

「…なんであたしに構うんですか?」

「ん…なんでだろ?なんか面白いからかな」

「……」

「まぁ。正直なトコ、リョウが言ってたけど、俺は年下は眼中にないんだけどね♪」

「じゃぁ、あたしに構わなくても…」

「うん。そうなんだけどね。千秋は例外みたい♪」

「……」

「大丈夫×2!俺、彼氏と別れさせたり〜とか汚いマネしないから♪」

そう言うとあたしの髪の毛に手を伸ばして、また指先でクルクルしだした。

「俺、長い髪大好きなんだよね」

あたしは、先輩の手をはねのけて、バレッタで後ろど留めた。

「…髪…切ろうかな」

「はぁ?!」

「暑いし…」

「千秋なら髪短くてもオッケーだけどね」

「…そろそろ帰ります」

そう言って立ち上がろうとした時、



「なにしてんの?」



あたしは雷太に腕を捕まれてた。


「雷太…あの…「誰?コイツ」

雷太は中嶋先輩を鋭い目で見た。

中嶋先輩はニヤっと笑って、

「俺は千秋の学校の先輩。千秋が彼氏を待つって言うからそれに付き合ってたんだけど?」

「へぇ〜んじゃもういいだろ?行くぞ千秋!」

「う、うん」

あたしは雷太に引っ張っられながら中嶋先輩を見た。

中嶋先輩は後ろをむいたまま手を振っていた。