笑えないお姫様─笑顔を取り戻して─



「ではどちらかに手を
 あげてくださーい!」

「まず、厨房ー」



あたしは静かに手をあげた。
あたし以外には10人くらいあげていた。



「えー! 雅ちゃんが接客しなかったら
 だれがやるの??」

「そうだよ、学校1の美人なのに~!!」



みんなが口々に言い出す。
あたし、どうすればいいの?? 汗