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「なあ山本。最近、雅どうだ?」



俺は口癖のようになってきていることを
今日も聞いた。

いつもは


〝いつもどおりよ♪ なぁーんにも変わり
ないわっ。〟


そう笑いながらいうのに、今日は違う。

一瞬にして暗い顔になった。



「・・なにか、あったのか?」



そう聞くと、山本の目から涙があふれ出
した。



「ゆっくりでいいから・・話してくれ。」



そう言うと、冴華は涙を拭きながら話し
出す。