笑えないお姫様─笑顔を取り戻して─



「うわ、何だアレ。」

「どれ?」



空が指差す方を見ると、そこには女の子
のかたまり

〝キャァー〟

ってどこから出るの?ってくらいの
声が飛びかってる。



「な、なんかすごいね・・。」

「何を囲んでるんだろうな。」

「さぁ・・・。」



そういいながら、横を通りすぎようと
した。

すると────



「雅っ!」



この声・・・・・