「寛太さん!お願いです!
私を一人にしないでください!」

初めてあったにも関わらず美紀は
寛太に頼みこむ。

こんな何が起きたか分からない世界に
一人は心細いだろう、誰だって。

「お断りだ…といいたい所だが
余計なこと言わないんならいいぞ」

「あ、ありがとうございます!」

「黙ってろ。うぜぇから」

美紀は首を縦に振る。

「ついてこい」

寛太はとりあえず状況を確認するために
町を一回り歩いてみるつもりだ。

「この世界がどうなったか調べる必要が
ありそうだな。…この夢の続きを」