狼と赤ずきん

そして食事を探してた時の匂いを頼りに走っていた。

目の前に他のより長い草むらがあったのを発見し、跳び越そうと思い助走をつけ勢いよく跳んだ。

すると草むらだけではなく、なんと人間まで跨いでいた。

急いで着地してその人間を確認した。

人間は赤頭巾を被りバケスットを持った小さな女の子だった。

女の子からの匂いは間違いなく今探している匂い。

その女の子がひどく怯えているように見えたのは、いきなり現れた狼に驚いているからだろう。

だが狼は全く気にせず赤頭巾の女の子に話し掛けた。

あくまで友好的に優しくし接し相手を油断させ、隙をついて喰べようと考えていたからだ。