辺りを歩いて見るが 周りは、森一面だ。 人の気配がしない。 助かった事は、夜で真っ暗な はずの道が、月光で照らされ ていることだ。 光の表情が、段々思苦しくなっている。 その場でしゃがみ込み 丸くなりながら 涙を流す。 「此処は何処なの?」 「早く帰りたいよ」 光の精神は、もう限界に 達していたのだ。 光が森に来てから 2時間弱は、経っている。