「ねぇ」 「この湖って泳げるの?」 光は、優しげな父親に、 聞いた。 「泳げるよ」 「見ているから、泳いできな」 父親は、光の頭に 手を乗せて、撫でる。 「うん。」 「泳いでくるね。」 光は、頭を縦に振り 満面の笑みを浮かべた。 光は、湖を目指して 走って行った。