旅行先は、群馬県だ。 車内の中は、popな曲が 流れていた。 光は、窓から外に視線を向けた。 「群馬の何処に行くの?」 ハンドルを握る父は、 運転に集中しながら答える。 「最初に湖に行こうと思うんだけど」 光は、表情を崩さない。 「ふぅーん」 「あとどれくらいで着く?」 「1時間くらいかなぁ」 「着いたら起こしてね。寝るから」 「わかったよ」 窓によっ掛かり静かに目を 閉じた。