夢の空間が崩れたあの日から


十六夜には、会ってない。


夢の空間は

修復されているのに…



「十六夜、もう会えないの?」


悲しいげな光の顔。

頬に涙が伝う。



最後の十六夜の言葉が

謎だらけだ。


「私たちの世界」


この世界とは、別に

十六夜の世界が

あるのだろうか?


顎に手を添え、眉間にシワを



寄せながら考えていた。