「すみません」

笑顔を占い師に向ける。


「この方を占って欲しいのですが…」


「えぇ!」

「ちょっと待ってよ!香織!」

突然の香織の発言に

焦る光。


楽しいそうに微笑む香織。

「いいではありませんか」


「占い師さんお願いしますわ」


今まで一言も話さなかった


占い師の口が開く。


「わかりました」


「まずは、椅子に座って下さい」




怖ず怖ずと目の前の椅子に座る。