君との関係

意識がまた、あらぬ方向へ向かいかけていた時

「朝っぱらから、なにそんな気色悪い顔してんのよ?」

久しぶりの皐月の毒舌を聞いた。こんなのは、まだまだ可愛い方だけれど。

「気色悪い顔って、私はただ最近皐月と赤塚君ってどうなのかなぁ〜って思っていただけだよ。」

「えっ、花音が?精神年齢5歳で、小学生よりも恋愛に奥手な花音が朝っぱらから、そんな事考えてたの?」

なんか、久しぶりなのに凄い言われよう。私って精神年齢5歳?

「そうだけど、じっ「プッ」

私が次の言葉を言い終わらないうちに、何処からともなく笑い声が聞こえてきた。

「花音、お前って精神年齢5歳だったのか!そうかそうか、いや俺の知る限りお前は3歳から変わってねーよ。ははっ。」

そして五月蝿い声が、私は勿論完全無視を決め込んで。

「間宮君、久しぶり。春休みの間にまた背伸びたんじゃない?」

「おぅ。葛原は変わんないな、花音は縮んだか?」

皐月が話を広げたばっかりに、またもやこいつが調子に乗りやがった。

あ、調子に乗りやがったなんてごめんなさい。私としたことが。でも、素こっちだから。

てか、私猫被ってるけどお嬢様ってがらじゃないのよね。言葉遣いとか面倒くさいし、努力はするけどね。