君との関係

私が皐月をギロっと睨むと、皐月は慌てて話題を変えたけれど、

「そういえば、明日間宮グループ主催のパーティーがあるんだよね?」

皐月その話、私にとっては爆弾ですからっ!

「あぁ、ぜひ二人にも来て貰うつもり。なんたって葛原財閥と橘コーポレーションのお二方だしね。それに特に花音には、これから世話になるつもりだから。」

「はぁ?世話なんかしないわよ。大体、天下の間宮グループにお世話なんかいらないでしょうが。」

「花音、お前口調が昔に戻ってきてるぞ。まぁ俺の前だったら別に良いけど。でも手伝って貰わなきゃ間宮グループじゃなく、俺が大変な目に会うんだよ。」

「どういう意味よ?」

「それは、その、あれだ。だから、大変になるっていう。」

急に、しどろもどろになってきたあいつ。なかなかこんな風にたじたじな場面は拝む事は出来ないから、この機会に思う存分いじめて差し上げようと思ったのに、

「そうなの、花音が手伝ってくれなきゃ私も間宮君も困るの。花音も困ると思う。ねぇ間宮君、花音には言っておいた方が良いと思うの。じゃないと協力なんてしてくれないと思う。」

「いや、でも俺は出来れば花音には話さずに、この話は潰しだいと思ってて。」

皐月とあいつの会話について行けず、頭の中には疑問符ばかりが広がる。正直疎外感を感じてしまう。

「だから、間宮の考えが甘いって言ってんのよ。はっ、これだから金持ちのボンボンは。正直あんたがどうなろうが、知ったこっちゃないわ。でもね、私の人生壊さないでよ。あんたが、のらりくらりと過ごしてる人生とは訳が違うのよ。それ分かって言ってんの?あんたにも大切なものくらいあるでしょうが!」