あたしは仁の面影追って好きになったわけじゃない





いまならはっきりそう言えるんだ




「本当に仁はもう何とも想ってないんです☆


 だから愛さんも気にしないで下さい☆」





「………ごめんね?美奈ちゃん…辛い思いさせちゃって…あたしからはもう何も触れない事にするね…??」







辛い思い……?



確かに一瞬あったかもしれないけど、


あたしは最初から仁を好きじゃなかったんだから


辛い思いなんてしてない




周りから見ればあたしは





"高校生に遊ばれて捨てられた可愛そうな中学生"



とでも思われているだろう









もうそんなの気にしない






あたしは篠川和八 が好き




先生でも好きなんだ



あたしは生徒だけど好きなんだ









そして自分で確かめたい、





これが本当の恋だって………







「愛さん相談乗っていただきありがとうございました!!」





「ぇ?美奈ちゃん、パフェまだ来てないよぉ!!?」







こっから始まる



新しいあたしの恋



毎週金曜日、あの人の塾の日!!!!







そしてあたしは、少しづつ変わり始める・・・・・・