「俺前髪伸びすぎ?」



目に掛かった前髪をいじりながら先生がつぶやく







『伸びてるっちゃあ伸びてるかも…?』

貴明が答える




…そうかなぁ?あたしはこのぐらいの長さがかっこいいと思うんだけどな?






「やっぱー?でも切りに行く暇ないからなー」



ふと、クマの鞄に刺さってるヘアクリップを見つけて



「こーゆーのでとめたい」




先生がそんなこと言うからあたしは無意識に反応しちゃう



「先生ちょっととめてみなよ!!いいよね?くま!」




『んぁいいよぉ』






ヘアクリップでとめたの見てみたい!!







「じゃーちょっと借りんね」


そう言って壁側を向いた

少し伸びてる前髪を器用にわけてヘアクリップでとめている先生











少しして先生があたしたちのほうにクルって振り向いた



「どぉ?」